ライカM9購入ガイド|CCDセンサー問題・中古相場・注意点を完全解説【Leica M9】

カメラレビュー

ライカM9Pを購入する前の注意点など

ライカM9ユーザーのしんしゃです。
ライカM9は2009年9月9日(わかりやすい)に発売されたカメラで、この文章を書いている時点で13年ほど前のカメラになります。

こうした古いカメラではありますが、根強いファンが存在しており、現代においてこれから使ってみようと思う新規ユーザーもいるかと思います。

ただ、いろいろと前提知識がないと不具合があるカメラなので、備忘録も兼ねて購入時の注意点などを書き残したいと思います。

M9P 注意点

【目次】
・購入動機・魅力
・現代でも使えるの?
・購入時の注意点【必読】

購入動機・魅力

まずきっかけとなったのは、アナログカメラへの憧れでした。
デジタルカメラは、見た目も操作性も味気ないものが多いなかで、ライカの様なアナログなフィーリングを大事に残したカメラを使いたいな~と思うようになりました。

アナログなものがよければ、フィルムカメラという選択肢もありますが、個人的にはフィルム代がかかったり、現像の手間がかかるのが好ましくなく・・・
デジタルカメラで最もアナログフィーリングが残るカメラを求めた結果、行きついたのがライカM9でした。

特に自分はM9の派生モデルであるM9-Pのシルバーに一目ぼれし、これしかないと思いました。
なかなか新品には手が出ない中、たまたま中古で状態の良いものを購入することが出来ました。

M9を使ってみての魅力はたくさんあります
・絞りやシャッターを変更するダイヤル
・個性的なシャッター音
・光学レンジファインダーによるピント合わせ
・CCDセンサー

ライカのカメラはとても手触りが良く、高級感が伝わってきます。
レンズの絞りやシャッタースピードを変更するためにダイヤルを回して設定するタイプのデジタルカメラは最近では珍しく、ライカと富士フイルムくらいしかありません。
そうしたダイヤルを回しながら設定する行為は、わずらわしく感じる人もいるかもしれませんが、カメラを使って写真を撮っているという事がより実感出来て、とても気持ちが良いです。

ライカのカメラはレンジファインダーという形式で、ファインダーを覗きながら中央に見える二重の像をピントリングでピッタリと合わせることでピント合わせを行います。
言葉にするとわかりにくいかもしれませんが、オートフォーカスが主流の中、これも撮影しているという行為を盛り上げ、気持ちを高めてくれます。

シャッター音もとてもいい音で、シャッターを押した時、カチっという音の後、ジーーーコと巻き取るような音が聞こえます。その音を聞いたモデルや周囲の人から、それってフィルムカメラですか?とよく聞かれますw

あとはCCDセンサーという、現在主流のCMOSセンサーとは異なるセンサーを使っているという点も魅力に感じました。
CMOSと比べてどうなのかとか、具体的な事はあまり語れませんが、赤色がかなりビビットな感じに出るなーという印象はあります。
(ちなみにライカではM9―Pが最後のCCDセンサー搭載機になりますので、今後価値が高まる可能性もあります。)

現代でも使えるの?

撮影した画像を見ますと、特にベース感度であるISO160~320あたりは問題なく使えます。
センサーがローパスレスでもともと解像感に優れるのもあると思いますが、ライカカメラはレンジファインダーという形態をとることで、レンズとセンサー間の距離は非常に近く、光の入射角によるロスが少ないという特徴があるそうです。
そうした点も手伝ってか、出てくる写真は10年以上も前の機種とは思えないくらい良い描写をしてくれます。

ただ、ISO320より上になるとかなり早い段階からノイズなどが目立ってきます。
個人的には日中の野外とか明るい室内などに限定して使っていて、暗い室内や夜間はライトなど確保出来ないと正直厳しい印象があります。
最近の機種は高感度耐性が高いので、その感覚でいるとびっくりすると思います。

購入時の注意点【必読】

M9-P センサー対策

⓵センサーの剥離対策。

いきなりネガティブな話ですが、ライカM9系のセンサーには当初不具合がありました。
使用開始し、時間が立つとセンサーに黒点が映り込むことがあるというもので、センサー組み立て時に使用している接着剤の様なものが剥がれてセンサーを汚しているそうです。
ライカ社ではこの問題を認識し、一定期間無償でのセンサー交換の対応をおこないました。
が、現在では無償対応はとっくに終了しており(2019〜2020年頃に完全終了)、さらに対策済みのCCDセンサー自体の在庫も底をついてしまっているため、ライカによる公式センサー交換は今や物理的に不可能な状況になっています。

対策は3つ
・センサー交換済みの個体を購入する
・多少黒点あっても味として気にせず使う
・自分で修理する

センサーが交換されている個体を確認する方法は・・・

A.
カメラのシリアルナンバーをライカのHPで入力し、交換履歴を確認する。
カメラのホットシューの場所付近にナンバーが書いてありますので、下記ページからそちらを打ち込み調べます。

B.
カメラメニューからファームウェアの番号を確認する。
カメラ屋の中古とかならセンサー交換済かどうかは当たり前に調べてくれてるので手間はないですが、オークションやフリマ系での購入検討の際は、出品者に確認が必要かもしれません。
その際にも便利な確認方法が下記です。

「MENU」ボタンから「ファームウエア」を確認し、「1.204」と表示されていれば
センサー交換済み確定です。
注意して欲しいのは、この方法でセンサー交換済が確定するのは1.024ぴったりの場合です。異なる場合は、例えこれより大きな数字であってもセンサー交換済かどうかはわかりません。

メンテナンスモードでの確認方法
電源ON
→「DELETE」1回
→「十字キー上」2回
→「十字キー下」4回
→「十字キー左」3回
→「十字キー右」3回
→「INFO」1回

「Hardware IDs」で「SET」を押す
表示された「CCD ID」が15か16ならセンサー交換済み

C.
実写出来るなら白いコピー用紙などをレンズを絞った状態で撮影して確認する
 こうすることで、黒点などが映り込む場合は未交換のセンサーであることが確認出来ます。ただし、単なるセンサーゴミである可能性や、未交換のセンサーであっても必ずしも黒点が出ない個体もあるようなので、そこはご承知ください。
 未交換のセンサーでも黒点が出ていなかったり、許容範囲の黒点であれば気にせず使ってもいいですし、肉眼確認も大事かなと思います。

2026年現在のCCDセンサー、どうすればいい?【追記】

この記事を書いてからだいぶ時間が経ったので、改めて現状をまとめておきます。

正規ルートでのセンサー交換が完全に閉ざされた今、腐食してしまったM9の選択肢は実質2つです。

① ライカの「CCDアップグレードプログラム」を使う
センサーが腐食した個体を下取りに出して、M11やSLシリーズなど現行モデルに特別価格で乗り換えられるプログラムです。腐食個体でも下取りに出せるのは助かりますが、当然それなりの出費になります。M9に愛着はあるけれど前向きに乗り換えも検討したい……という方には選択肢の一つです。

② AIBA電子工房などのサードパーティに依頼する
国内ではAIBA電子工房さんがセンサーのカバーガラスのみを交換する修理を受け付けており、費用は約15万円(税込)ほど。ライカ非公認のサービスではありますが、M9を使い続けたいという気持ちが強い方にとっては現実的な選択肢です。
AIBA電子工房様へのリンク

センサー交換済みの個体が中古市場でも希少になっている今、購入前の確認がこれまで以上に大切になっています。

⓶SDカード問題

ライカM9シリーズはSDカードの相性があります。
SDカードによっては動作が不安定になるものや、カメラ側が認識してくれないものがあるので注意が必要です。
この事実についてはライカも公式で認めており、説明書内にもSandiskを推奨する旨、はっきりと記載があります。

Leica M9
ライカM9 SDカード
引用:Leica M9 説明書より

SandiskのSDカードを買っておきましょう。
自分は下記の32Gと16Gのものを使ってます。



Sandisk公式でもLeicaとの相性表をリリースしてます。M9の場合は最大32Gのものが良さそうです。

Sandisk

⓷バッテリー問題

ライカM9の仕様なのですが、電池残量表示をONにして確認していると、残量20%くらいの表示だったのに急にバッテリー切れになることがよくあります。
私も何回か泣かされました・・・ なかなかバッテリー交換のタイミングが難しいカメラになりますので、予備バッテリーを必ず購入して準備しておくことをおすすめします。
安全安心な純正はこちら↓(マップカメラ)

格安の非純正だとこちら。

⓸揃えておきたいアクセサリー

注意点ばかり書いてきましたが、せっかくなのでM9をより快適に使うための個人的なおすすめアクセサリーも紹介しておきます。

サムグリップ(Thumbs Up EP-1S)
ホットシューに差し込む小さなグリップパーツです。これがあると親指の引っかかりができてホールド感が劇的に良くなります。M9のフラットなボディとの相性も抜群で、一度使うと手放せなくなります。「あ、こんなに持ちやすくなるんだ」と正直驚きました。


Thumbs Up EP-1S サムグリップ Leica M9

Thumbs Up

サムグリップ EP-1S(Leica M8/M9/M9-P対応)シルバー

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ソフトレリーズボタン
シャッターボタンに取り付ける、真鍮製の小さなボタンです。「なにがし(Nanigashi)」さんのものが人気で、シャッタータッチがマイルドになり上品な押し心地になります。見た目のカスタム感もあってM9に似合う一品です。

→ Amazonでソフトレリーズボタンを探す

視度補正レンズ
レンジファインダーのファインダーはクリアに見えてなんぼです。ライカ純正の視度補正レンズが−3〜+3まで用意されているので、裸眼の視力に合わせて選んでおくと撮影がぐっと楽になります。普段メガネをかけている方にも重要なアイテムです。

→ Amazonでライカ純正 視度補正レンズを探す(度数は要確認)

液晶保護フィルム
M9-Pはサファイアガラスで液晶が守られていますが、通常のM9はその限りではありません。傷が付く前にサードパーティの保護フィルムを貼っておくことをおすすめします。

→ AmazonでLeica M9用 液晶保護フィルムを見る

センサーのことでライカに相談したいときは

センサーの状態や修理について相談したい場合、まずはライカジャパン(東京・銀座にショールーム兼サービス窓口があります)への問い合わせが一番スムーズです。言語的にも送料的にも、ドイツ本社に直接連絡するよりかなり楽です。

どうしてもドイツ本社に確認が必要な場合は、カメラのシリアルナンバーと製品名(例:Leica M9-P)を明記してメールで問い合わせることができます。購入後の修理・交換履歴などはシリアルナンバーをもとにライカ側で調べてもらえます。

安全安心なライカM9ライフを!

以上、M9の購入ガイドとして書いてみました。
注意点が多い機種でとっつきにくいですが、あのルックスと独特な描写はきっと病みつきになります。
皆さんもM9を手に入れる機会がありましたら是非、購入検討してみてください!

ちなみにライカM9に合わせるのに個人的におススメなレンズはこちらです。
興味ありましたらご参考ください。
【作例】ズマリット50mm F1.5を買ってみた。【オールドレンズ】

それでは!

ライカ M9