ライカのモノクロ専用カメラを使ってみた【Leica Mモノクローム】

カメラレビュー

ライカのモノクロ専用カメラで街ブラ撮影

憧れのライカ。
今回、1カ月程ライカのモノクロ専用カメラであるライカMモノクロームを試用する機会があり、撮影に持ち出してみました。

ライカMモノクローム

まず、カメラ自体が激しく美しく、カッコいい。

ライカと言えば何でそんなに高いのというくらい高価なカメラとして知られています。
今回試用したのはライカMモノクロームの初代となるモデルですが、2012年8月の発売日当初の値段で、84万円
ただ、カメラに触れてみて質感の良さとか手作業含め丁寧に作り上げているカメラであることを考えると、そのくらいするのかなという説得力も感じました。

ライカMモノクローム 作例

ライカのモノクロカメラは何がいいのか

ライカMモノクロームの特徴ですが、モノクロ専用機ということでセンサーにカラーフィルター(赤青緑)が付いていません。
カラーフィルターが無い分、1つ1つの画素が輝度情報のみを受けとり、従来のべイヤー型センサーより解像度が格段に上がった写真が撮れます。

ライカMモノクローム 作例2

ライカMモノクローム 作例3

この間紹介したDP2では1つの画素が赤青緑各色の情報を同時に記録して解像感を上げていましたが、アプローチは違うものの似た考え方かなと思います。
【Sigma】3万くらいのコンデジ、DP2 Merrillがバケモノだった件【作例】

ライカMモノクローム 作例4

ライカMモノクローム 作例5

ライカMモノクロームはデジタルながらフィルム的なカメラ

赤青緑のべイヤー式センサーだと、赤の画素は赤の情報しかわからないため隣の画素から青や緑の情報を予測演算で算出していきます。
一方、Mモノクロームはストレートに輝度情報を受け取るため、デジタルでありながら仕組みとしてはフィルムカメラに似ています。

フィルムカメラでモノクロ写真に愛着があるカメラマンがデジタルカメラを買うなら、このカメラになるのかも。

Leica M モノクローム 作例

Leica M モノクローム 作例2

金属とかの質感表現が秀逸

Leica M モノクローム 作例3

DP2しかり、こういう輝度情報を素直に受け取るカメラは金属とか水、ガラスなんかの描写が優れていると聞くので、スチールチェアーを撮ってみました。
見た瞬間、なるほど!と思わせる質感表現でした。

Leica M モノクローム 作例4

Leica M モノクローム 作例5

Leica M モノクローム 作例6

購入しようと思っている方に

ライカMモノクロームは初代だと中古で40万以下で買えるくらいだと思います。
2代目3代目と後継機が出て、値段が下がったとはいえ高価なカメラに違いはありません。

初代だけCCDセンサーが採用されているのですが、今後プレミア化する可能性もあります。
ただ、初代はベースISOが320で、ISO800以上だとかなりノイズが出ます。
モノクロなので味として許容出来る可能性もありますが、覚えておいたがいいかもしれません。

Leica M モノクローム 作例7

Leica M モノクローム 作例8

ライカMモノクロームでちょっとだけポートレートも撮ることが出来たのでまた上げたいと思います。
なお、GFX+ACROSSの作例も以前に記載していたので、見比べると何か発見があるかもしれません。(たぶん)
GF50mm F3.5 R LM WRでモノクロスナップした作例

それでは!

Leica M モノクローム 作例9