【Sigma】3万くらいのコンデジ、DP2 Merrillがバケモノだった件【作例】
シグマのコンデジ、DP2ってご存じですか?
今回、いまいちマイナーだけど、恐ろしい実力を持ったコンデジを紹介します。
シグマという会社のDP2ってご存じですか?
こういうやつです。
シグマといえばもちろん交換レンズが有名ですが、カメラも作ってて、他のメーカーにはない面白い特徴が備わっていたりします。
代表的なものが、Foeveonセンサーというものです。
※Sigma公式HPより引用
Sigma HP
市場に出ているカメラのほとんどは、べイヤー式センサーです。
べイヤー式センサーは輝度を計測する部分にカラーフィルターが乗っていて、それによって色情報を得ています。
しかし、赤青緑はそれぞれのポイントで一つしか情報を得る事が出来ないため、緑2つと赤青1つづつの様なフォーメーションで色情報を得て、
演算で補完しあうことで違和感の少ない写真に仕上げています。
(例えば赤の情報しかわからない点では、隣接する青や緑の色情報を見て、自分のところの青や緑はこのくらいかな?と予想しているイメージ。)
それに対しFoeveonセンサーは、赤、青、緑の各色専用のセンサーを3重構造で重ねることで、1点ですべての色情報を獲得することが出来ます。
べイヤー式センサーがフィクションを含むとしたら、Foeveonセンサーはノンフィクション。
べイヤー式センサーが果汁30%としたら、Foeveonセンサーは果汁100%みたいなイメージでしょうか。(たぶん)
このコンデジ、DP2 MerrillもそのFoeveonセンサーを搭載しており、僕が購入したのもまさにそのセンサーを使ってみたかったからです。
ちなみにFoeveonセンサーは使用に関する特許があるようで、今のところシグマ製カメラしか使っていません。
DP2 Merrillはスゴイ描写力だけど操作性は良くない
DP2 Merrillの発売日は2012年くらいです。
今から8年くらい前の機種のため、操作感の悪さは否めません。
正直、動作はイライラするレベルです。
撮った後の記録も遅く、バッテリー持ちもよくありません。(Foeveonだからしょうがない)
ただ、描写の方はAPS-Cサイズのセンサー(かつ、Foeveon)で有効画素数は約4,600万画素(4,800×3,200×3層)です。
8年前のカメラなのに、現代のカメラより解像力高いってすごいですよね?
これも3層構造のメリットです。
価格は新品で10万円いかないくらいでしたが、中古でいまだと4~5万あれば買えます。
個人的にはこの価格の安さと、描写の良さでもろもろの短所は帳消しです。
作例載せてみます
いろいろとごたくが長くなりましたが、作例どんどん貼っていきます。
DP2 Merillは使いやすい45mm相当の画角で、最短撮影距離は28cmになるので、風景やらテーブルフォトやら何でも撮れる柔軟性があります。
演色性の良くない室内でも試してみましたが、場の雰囲気を残しつつ、独特な描写だなと思いました。
センサーの性質を考えればこれが本来の見え方なのかもしれません。
DP2 Merrillはおすすめです
ホント、350gほどの本体からは想像できないような描写をするカメラです。
最近になってPhotoshopのプラグインも入ったので、懸案だった現像のハードルも低くなりました。
価格もとにかく安いので、試しに買ってみるのもおススメです。
5万内で4000万画素オーバーの機種なんて普通は買えません。
個人的にはモノクロやポートレートを試してみたいっていう購入動機もあったので、それについてもまたご紹介します。
それでは!