富士フイルム GFX100Sの感想【ポートレート作例】
富士フイルムのバケモノカメラ、GFX100Sを試し撮りする機会があったので、報告してみます。
このカメラ、何がバケモノかって1億画素なんです。
自分のメイン機α7RⅢが4000万画素くらいで、これでも解像感半端ないのですが、その2.5倍ほどの画素数になります。
画素数が多いということは、センサーの面をその画素数だけ分割して使用するイメージなので、1画素あたりの受光面積は画素数が多いほど狭くなります。
その点、GFXは中判センサーというフルサイズの1.5倍の大きさのセンサーがあるため、ある程度余裕を持たせることが出来ますのでもともと高画素に向いているカメラと言えます。
とは言え、ポートレートメインで撮影している自分なので、果たしてそこまでの画素数が必要なのかよくわかってません。
モデルさんの毛穴の奥まで写るんだろうか・・・写ったとして必要なんだろうか・・・?
疑問満載なので、とりあえず使ってみました。
GFX100Sの写真は立体感を感じる
自分はGFX50Rを使っていたことがあったため、画素数は増えたけど同じ中判センサーだしそこまで変わらないだろうと思ってました。
撮ってみた写真を見て思ったんですが・・・全然違いました。
立体感があるというのでしょうか、今まで撮った写真とは異なる描写に驚きました。
画素数が関係しているのかもしれません。
というのも、普段利用しているSONYのα7RⅢ(4,000万画素)とGFX50R(5,000万画素)とで比較したときは
正直なところそこまで大きな差は感じなかったのですが、GFX100S(1億画素)では感じました。
ポートレート用途で画素数ってこれ以上必要なのかなって疑問に思っていたんですが、描写を見るとなるほどと思わせる説得力がありました。
画素数が増えた分GFX50Rよりも1画素あたりのセンサーピッチサイズは小さくなっているのが気になっていました。
が、そこはデメリットではなく、1億画素数の恩恵を受けながらも他のフルサイズセンサー機(5000万画素以下)と同程度の画素ピッチを確保していると考えた方が良さそうです。
※各機、画素ピッチについての参考。写真はα7SⅢですがGFX100の画素ピッチについても書いてあります。
α7sⅢがついに発表。
フルサイズで1200万画素だから1画素あたりの面積が広い。
気になったので画像ピッチ比較してみた。α7sⅢ : 8.5μm
α7Ⅲ : 5.9μm
α7rⅢ : 4.5μm
5Ds : 4.1μm
GFX50 : 5.4μm
GFX100 : 3.8μmこうしてみるとかなり違う!#α7SIII #sony#画素ピッチ pic.twitter.com/rqhZM0SgKR
— 【しんしゃ】@カメラマン (@shinmasaki123) July 28, 2020
画素数ばかりに目が行くGFX100Sですが、中判ならではの余裕のあるボケ感も健在です。(当たり前ですが)
※GF80㎜ F1.7のF2.8設定で撮った写真。
カメラ機材としての使用フィーリング
GFX100Sについて、富士フイルム公式では下記の様に紹介しています。
ラージフォーマット(44mmx33mm)のセンサーを搭載したカメラながら、重さ900gの非常に小型なボディサイズを実現。フラッグシップ機のGFX100から、性能を落とさずに小型化を実現すべく、構造体、シャッターユニットやボディ内手ブレ補正ユニット、バッテリーの見直しを行いました。幅約150mm、高さ約104mm、奥行約87mmのコンパクトなボディは、手の中に心地よく収まるよう設計されたホールド感の高いグリップと組み合わさり、ラージフォーマットのカメラシステムでありながら、フルサイズのカメラと変わらない撮影体験を実現します。
※富士フイルム公式 GFX100S
GFX100Sは1億画素の中判カメラでありつつ、手振れ補正を搭載しています。
それだけのスペックでありながら、900gの重さでフルサイズ一眼レフ機程度の大きさです。
以前、GFX50Rのレビューで書いたのですが、中判カメラで小型化は歓迎だけど手振れ補正がないため、本来の実力を出すためには、
じっくり腰を据えて構えたり、三脚を使用したりする必要があると書きました。
GFX100Sになって手振れ補正がつき、自分的にはデメリットに感じていたところが解消された感があります。
実際、撮影も軽快ですしAFや瞳AFも格段の進歩がり、気軽に持ち出せる中判カメラが本当に実現できたんじゃないかと個人的に思っています。
本当にすごいカメラです。
あえて短所というか注意点をあげるとするなら
文句なしのカメラなんですが、あえて短所を上げるとすると、画素数の関係で画像ファイルが巨大ということでしょうか。
設定によってはRAWファイル1枚で200Mとかいったりします…
ハードディスクの容量を取られるのもあるんですが、一番問題なのがPhotoshop等の現像ソフトで編集する時です。
自分のPCがあまり良くないのもあるんですが、α7RⅢではそこまでストレス感じなかったんですけどGFX100Sだと1枚現像するだけでも時間がかかったり、メモリが不足して動かなくなったりしますw
いいPC買えよって話なんですけどね!
ただ、SNSとかで見てると僕より全然いいPCを使ってるような人でもGFX100Sの現像には苦労していると聞くので、PC編集多用する人は注意が必要かもしれません。
幸い、富士フイルムの機種なので撮って出しjpegですでに素晴らしすぎますし、カメラ内現像はサクサク動くので、安心してください。
あと、GFX100Sの価格帯ですが、記事作成時点で新品だと69万くらいします。
なかなか手が出にくい価格帯ですよね・・・
となると中古をさがしたくなりますが、カメラ自体が人気で、発売当初品薄だったのもあり、現状では中古に出てくることもあまりありません。
(出てもすぐ購入される。)
中古も検討出来る方は、マップカメラやラクマ等の出品をこまめに確認すると良いかもしれません。
マップカメラ【楽天市場】へのリンク
特にラクマはクーポン使えば7~9%オフで買えるので、出品があればマップカメラより安いです。
以上、GFX100Sをポートレート撮影で使ってみての感想でした。
それではまた!
※追記:GFXのマウントアダプターについて記事を書きました。興味ある方はどうぞ。
GFX100S、GFX50SⅡのマウントアダプター運用はおすすめ? | デジカメブログ