24mmの広角レンズでポートレート撮影した作例(FE24mm F1.4 GM)

レンズレビュー

24mmの広角レンズでポートレート撮影ってどうなの?実際使ってみて思った事

みなさんはポートレート撮影といえば焦点距離何mmのレンズをよく使いますか?

24mmと答える人はあまりいないんじゃないでしょうか?
定番なのは50㎜とか85㎜といったところだと思います。

身近にある24㎜といえばIphoneのカメラで見る画角です。
かなり広い範囲が写りますけど、あれでポートレートを撮るのってどうなんだろうというのが今回のテーマです。

24㎜でのポートレート

24mmレンズでポートレート撮影をすることの長所と短所

自分が思った結論は以下のとおりです。

長所
1.被写体との距離がとれない狭い所でも撮れる
2.複数人を画角に入れて撮りやすい
3.背景を広く入れれたり、変わった写真が撮れる

短所
1.端の方が歪む
2.広く撮れる分、無駄なものも入りがち

24㎜広角ポートレート 長所

1つめの長所ですが、室内などで撮影をしようと思うと、被写体との距離がとれないことがあります。
引くに引けない時があるというやつですね。

24㎜だったら他の焦点距離だと物理的に撮れないところでも撮れる可能性があります。
これって何気にすごいことだと思います。
自分はカフェなんかで撮る時とかも良く使ったりします。
対面の席からでもバストアップくらい余裕です。

24㎜でカフェポートレート

この写真なんか、もし50mmだったら顔のドアップが撮れるかどうかくらいかと。

2つ目の長所は、複数人を撮る時に使いやすいということです。
TOP画像みたいなカップルフォトで使うこともあります。
このライトの先は自分が持ってるんですが、24mmなら被写体の近くにいれるのでそういうことも可能です。

3つ目の長所は、背景を広くいれたりすることで一風変わった写真が撮れるということです。
ポートレートはどうしても50mm以上の中望遠が多い中、アクセント的な写真が撮れるので気に入っています。

広角ポートレート作例

24㎜広角ポートレート 短所

1つめの短所ですが、広角レンズの宿命である上下左右の画面端での歪みです。

24㎜くらいになると顕著に出ますんで撮影時は注意が必要です。
具体的には顔なんかはなるべく画面中央に置かないと見た目より顔が横に広がって太って見えたりします。

女の子の顔とかでこれをやっちゃうと嫌われるの間違いなしです。
(といっても、iphoneの自撮りで気付かずにやっちゃってる女子もいますが・・・)

ただ、歪む特性を使って、脚を端っこの方に持ってきて、脚長効果を狙うような短所を長所に変える方法もあります。
(上記の写真なんかは脚を端の方にして、歪ませたくない頭は中央に置いています。)
いずれにしてもそういう特徴があるのを踏まえて撮影するのが吉です。

2つめの短所は、広く写る分余計なものが入り込みやすいということです。
写真は無駄なものをそぎ落として見せたいものだけ残す引き算であると言われているらしいです。

24㎜は漫然と使うと本当に余計なものがガンガン写りますんで、作風にもよるんでしょうけど注意が必要かもしれません。

24㎜の広角ポートレートで僕が思うこと

正直な話、使う頻度としては決して多くないです。
短所2で書いたように、背景がシンプルなとこじゃないとどうしてもゴチャゴチャしてしまいがちなのが理由なんだと思います。
事前にロケ地を把握していて、ある程度使用の想定がイメージ出来る時に持ち出している印象です。

使用頻度こそ高くはないですが、24㎜でしか撮れない写真はたくさんあると思うので、興味のある方は24mmでのポートレート撮影にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

このページの写真は全てFE24㎜F1.4GMで撮影したものですが、同じ24㎜F1.4のSigma 24mmF1.4mm artの作例はこちらにあります。
【作例】24mm F1.4レンズで広角ポートレート(Sigma 24mm F1.4 art)

また、若干広めな35㎜も気になっていたら、こちらも参考になるかもしれません。
【作例】SONY純正レンズ FE 35mm F1.4 ZA でポートレート撮影で使用した感想

それではまた更新します。